親不孝ブルース <与太者のブルース>

十二でよ
母を泣かせたガキの身で
意地と度胸に男の春を
かけたおいらは罰あたり

十五でよ
赤の他人を親にもち
受けた盃渡世の義理で
人を泣かせて罰あたり

二十でよ
シャバの縁に手をのばしゃ
人は冷たい世間も寒い
義理も仁義もドブの中

二十五でよ
足を洗って下さいと
泣いたあの娘の意見に背き
今宵かぎりの星をみる

おふくろよ
男咲かせてみたけれど
出来ぬ孝行ゆるしておくれ
やっと気がつく罰あたり
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