ポニーテールに揺らされて

7月を背にうけて
汗ばんだシャツがはりつく
どれだけこうしているかな

歩道橋見下ろす先
見慣れた制服が眩しい
長い髪を揺らす僕の想い人に
それだけでお腹はいっぱいだ

たまに笑った時に魅せる片えくぼ
出現率低めのポニーテールに
揺らされて、恋しては
いけないとわかっていても

開け放った窓の向こう
夏の大三角
君も見ているかな
彼より君のこと大事にできるのに
遠のく、花火の音

足早な夕暮れと
伸びた影でさえ愛しい
長い髪を揺らす僕の想い人は
居るだけで輝いていた

たまに黙った時に陰る横顔に
出現率低めのポニーテールに
揺らされて言葉にして
全部伝えてしまいたくなる

開け放った窓の向こう
夏の大三角
誰と見上げてるかな
彼より僕のことだけ見ていて欲しいのに
言えない片想いよ

僕など所詮は君にとって
「居て当たり前の存在」か
わかってはいるんだけどね
わかってはいたとしても

開け放った窓の向こう
夏の大三角
君も見ているかな
彼より君のこと
想っている
この恋が終わる前に...

繰り返し何度も飲み込んだ
「君そのものが欲しい」
その心も体も名前も
会いたいと思うほど
会えない時間が
片想いを突き刺す
君を辿った青い日々よ
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