チャプター

幼かった頃
祖父は私の手を引き
歌を歌ってくれた
歌を歌ってくれた

懐かしい縁側で
とれたてのブルーベリーを
食べていたあの頃には二度と
戻れはしないんだ

そうだ私たちはいつだって
時が過ぎてから思い出す
ぬくもりややさしさも
当たり前に流されてゆく

出会いを繰り返し
何かを失う日々は
複雑な私たちを
酷く打ちのめす

あなたが愛してる
人は今なにをしてるだろう
今この一瞬でさえも
終わりは近づくの

そうだ私たちはいつだって
後悔してからやっと分かる
愛情やかなしみも
気づかぬうちに錆びれてゆく

どうしようもないようなことで
あなたを傷つけて
どうしようもないようなことで
嬉しくなって
どうしようもないようなことで
悲しくなって
どうしようもないような私だけど
側にいてよ

そうだこの世界は憎しみに溢れてるそう言って泣いた
暗い夜に沈む私手を引いたのはあなただった

私たちはいつだって
希望を捨てられずまた生きる
別れの日も枯れる花も
全てを愛し進んで行く
×