コーヒーの歌

コーヒーに牛乳を入れて
飲んでいるあなた見ていた
さりげなく休憩合わせて
大嫌いなコーヒーを入れる

あなたは 私のことなんて知らないだろうけど
この時間は私のもん

今 こんな思いを 匂いに乗せて
ふっとあなたに伝えられたら
コーヒーじゃなく私を見るかな
今日も私のコーヒーは苦い

傾いたコーヒーカップは
あなたとの砂時計のようでさ
飲み終えた音が聴こえて
大嫌いな時を迎える

去りゆくあなたと 置いてけぼりの匂い
私の時間よ さようなら

今 こんな思いも味わえたら
一歩 あなたに近づけるかな
どうか明日は 話せますように
ちゃんと私は コーヒーを飲むよ

「もしもあなたと付き合えたら」とか
考えてるうち 落ちていくの
コーヒーとともに 冷めてしまえよ
そうすればこんなに苦くないんでしょう
こんなもん飲まずに済んだのでしょう

でも きっと明日も 向かってしまうから
きっとあなたを 探してしまうから
ちゃんと想いを 伝えられる日まで
大嫌いなコーヒーを飲むよ

今 こんな思いを 匂いに乗せて
ふっとあなたに伝えられたら
一瞬でもいい 私を見てよ ねえ
今日も私のコーヒーは苦いけど
いつかあなたのコーヒーの横に
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