名悪役

思い出にされるくらいなら二度とあなたに歌わないよ

演じてやったんだ
すべてを演じてやったんだ
何かと素っ頓狂で頓珍漢な名演技であったんだ

愛してやったんだ
全てを愛してやったんだ
何か光っているって気付いていたけど知らん顔をしたんだ

最低な考えさ この感情さえも一丁前で
散々笑ってたんだ そうじゃなきゃやってらんねーな

このまま僕は曖昧な最終回なんて過ごしたくはないよ
「色褪せはしない今が綺麗だった」って思い出にされるくらいなら
二度とあなたに歌わないよ

ずっとわかっていた
すべてをずっとわかっていた
心の表情さえも真相さえも名演技と知っていた

だから演じてやったんだ
私も演じてやったんだ
いまだにあなたの声を覚えているから

最高の演者さんだこのノンフィクションを彩って
丁寧な感受性で最後まで信じあっていた

あれから君は後悔や劣等感さえも正解に変えて
もっと強くなったかな 私の知らない毎日で

このまま僕は
色褪せはしない今が

これから僕は後悔や劣等感さえも正解に変えて
「色褪せはしない今が綺麗だった」って
思い出にされるくらいなら
思い出を超えるくらいにさ
絶え間ない今を歌うから
二度とあなたを忘れないよ

演じてやったんだ
すべてを演じてやったんだ
まだ見ぬノンフィクションを脳に浮かべてその台本を置いた
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