だんじり

冷(ひや)酒を一ぱい 一気(いっき)に干(ほ)して
パッと清めの 塩をふる
行くぞだんじり この血がさわぐ
恋は二の次 祭りが先だ
風に法被(はっぴ)を なびかせて
町を地鳴(じな)りが ソリャーソリャー つっ走(ぱし)る

ガキのときには すがった綱(つな)を
今は気合いで ぐいと曳く
待ってこがれた 十二(じゅうに)か月(げつ)だ
熱くならなきゃ 男じゃないさ
染めた町の名 背にしょって
足が地(じ)をける ソリャーソリャー 駆(か)けぬける

秋の浜風 こなから坂(さか)へ
吹いて宮入(みやい)り やり回し
うなれ風切れ たんじり囃子(ばやし)
見てるあの娘(こ)の 心をゆすれ
汗(あせ)は男の 花吹雪(はなふぶき)
あがるどよめき ソリャーソリャー 天(てん)を衝(つ)け
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