とくべつなこと

時はうつろい 心うつろい
午後の 揺れる 日射しの中を
長い坂を上って 二人 戻って来た

こんなふうに 二人が こんなふうに 近くで
今また会えるなんて とくべつなことだね

夕闇の中 溶けてゆく影
ためらいながら 寄り添えば
言葉は いつか途絶えて やがて時は止まる

こんなふうに 二人が 触れるほど 近くで
もう一度 会えるなんて とくべつな夜だね

二人 身も心も 今 解き放てば
素直な この夜は どこへ 連れて 行くだろう

こんなふうに 二人が こんなふうに 近くで
もう一度 会えるなんて とくべつなことだね

きっと また二人 会う時が来る
君の言葉が こうして今
ほんとうになったんだね ほんとうになったね
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