天草ひとり

想い出ばかり 訪ねる旅は
今日で終わりに 終わりにします
島を繋いだ 五橋の空を
鴎一羽が 啼いて飛ぶ
まるで私の 寂しさ知って
泣いてくれてる 天草ひとり

両手に余る 幸せくれた
数えきれない 優しさくれた
そんなあなたは 添えない人と
言って聞かせた 旅なのに
今もあなたを また恋しがる
なみだ旅です 天草ひとり

寄せくる波よ 哀しみつれて
沖へ流して 流してほしい
弱い私を 叱ってくれる
﨑津教会 鐘の音
未練ごころを 波間に捨てて
帰る潮路は 天草ひとり
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