Tail

颯爽と過ぎた昨日のしっぽに 治し損ねた傷がある
そんなに痛くも悲しくもない 嘘だらけで隠してた

期待外れになりたくて 立ち止まってるわけじゃない
少しだけ瞼閉じて 星を浮かべた
胸の内も夜の空も 暗ければ暗いほどに多分
光るから

精一杯なくらいにさ
もう嫌になってもいいから
今 君の名前を呼ぼう
どうせ生きている時間[とき]は
ほんのわずかだから
たったひとつ守りたい愛を

流れ星 流れる前に
この想い 会いたい人に

もうすぐ夜が明けそうな匂い 歩道橋の上で途方に暮れる
やけに視界がぼやけるから 雨でも降り出すんだろうか

眩しすぎる太陽から 目を逸らしたこともある
鳴りやまない雑音[ノイズ]に耳塞いだ日もある
怯えながら失くしながら まだ眠る街に背を向けて
走りだす

正解なんてなくてさ
壮大なストーリーもない
ひたすら目の前の未来を
どんなに不甲斐なくても
こんな自分でいいから
呆れるほど生きていこう

嘲笑うように追い越していく長いクラクション
耳の奥で心音が掻き消す
まだ諦めるほど何一つ 伝えていない

精一杯なくらいにさ
もう嫌になってもいいから
今 君の名前を呼ぼう
どうせ生きている時間[とき]は
ほんのわずかだから
たったひとつ守りたい愛を

流れ星 流れる前に
この想い 会いたい人に
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