15分

まだ寒いこと忘れて 家を出た
この町のはじに暮らす 君に会いにいくよ
海も山も越えられる 自転車で 15分の夜道を走って行くよ

かじかんだ手も 感覚をなくしたほっぺたも
忘れるくらいに 胸の中の君が大きくなってく

海も空も越えられる 自転車で会いに行くよ
この想いはわき目もふらず 夜を駈けぬけてゆくよ
雲も屋根も越えられる 自転車で会いに行くよ
君へ近づく15分が 私をあたためてく

信号待ちで並んだ車から
のぞいてる男の子と目が合ってしまった
気が付けばまた私 ひとりで微笑んでた
ねぇ、君は表情までも変えてしまうんだ

…こんな夜おそくに 何をしているんだろう?
月が顔を変える前に 早く君に 伝えに行かなくちゃ…

海も空も越えられる 自転車で会いに行くよ
この想いはわき目もふらず 夜を駈けぬけてゆくよ
池も川も越えられる 自転車で会いに行くよ
君へ近づく15分が 私をあたためてく

となりの家に住んでたら 感じられなかったかもしれない
こんな素晴らしい15分をくれてありがとう。

海も空も越えられる 自転車で会いに行くよ
この想いはわき目もふらず 夜を駈けぬけてゆくよ
雲も屋根も越えられる 自転車で会いに行くよ
君がどんな場所にいても きっと会いに行ける。
×