情艶恋歌

火鉢のあかい火で 映した白い肌
あなたの腕に 抱かれた夜の
血潮が また燃える
焦がれてこの身を ちぎるなら
あのまま殺して 欲しかった
この乳房 突き刺して あなたの熱い手で
帰りゃんせ 風が鳴く
涙も 凍り付く
眠りゃんせ この胸で
赤子が 眠るように

最後の恋だから あなたを奪いたい
すべて捨てても 命果てても
欲しいと 燃え盛る
真っ赤な契りの 爪あとを
あなたの背中に 引きながら
堕ちてゆく ふたりして ぬくもり道連れに
焦がれてこの身を ちぎるなら
あのまま殺して 欲しかった
この乳房 突き刺して あなたの熱い手で
戻りゃんせ 雪が呼ぶ
恋しと 乱れ舞う
抱かしゃんせ 永遠(とこしえ)に
夢夜(ゆめよ)が 覚めぬように
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