回る

回る回る 僕らは回る
また何かを 忘れていこうとも
でも回る回る 時が歪む
それでも まだ歩いていたいんだよ

締めくくるのは夜の街
勇気なんてないよ 最寄りの駅
君との思い出溢れて
泣き出しそうでも こらえて
強がったぶん 声が震えて
欲張ったぶん ツケで回って
降り続く雨のように
絵になりゃしない自分 映す水たまり

泳ぎ回る 気持ち
上の空のまた土曜日
僕ら元通りには 行かないから
ここで落合い気流に吸い込まれて

回る回る 僕らは回る
また何かを 忘れていこうとも
でも回る回る 時が歪む
それでも まだ歩いていたいんだよ

照り返す アスファルト
人混みに暮らすぼくらのテント
いつしか暮れてった
こんなささやかな
ルーペ越し覗き込んで
ほら みんなご覧

1mm ほどの健やかな夢
とがらずに丸み帯びた君の声
うっとりと目を閉じて
束の間のよどみない夢

泳ぎ回る 気持ち
上の空のまた土曜日
僕ら元通りには 行かないなら
こぼれ落ちた宇宙に吸い込まれて

回る回る 僕らは回る
また何かを 忘れていこうとも
でも回る回る 時が歪む
それでも まだ歩いていたいんだよ

回る回る 僕らは回る
揺れる体に 残ってく 悲しみも
でも回る回る 時が歪む
それでも まだ歩いていたいんだよ
×