ドビッシャー男

新聞を読んで メシをかき込んで 出かけてゆくぜ
今日も爽やかに

正義のためさ 悪業のためさ
漂うロマンチック ああ 男の涙

昔の侍は 食わねど高楊枝さ
プライドのためだけに ああ 死んじまうらしいぜ

女には 自由と愛が宿るという
男には その日暮らしと間抜けが宿る

男は侍さ 食わねど高楊枝さ
喜びも悲しみも ああ 体にあびて

真夜中過ぎに 都会の月を見て
涙流すという 本当さ 俺は知ってる

酔っぱらってんだ 腹が立ってんだ
顔だけ笑ってんだ 正義のためさ

男は侍さ 食わねど高楊枝さ
喜びも 悲しみも ああ 心にあびて

正義の味方 今だってそうさ
気取ってるらしいぜ
悪業きどり 堕天使きどり
滅びゆくものなのか

男は侍さ 食わねど高楊枝さ
俺たちは 俺たちは ああ ドビッシャー男
×