無事なる男

うち過ぎる毎日を 暮らし行く男あり
毎日いそいそと仕事へ出かけ
休日には家族と 心からくつろいだ
「学生の無駄話」忘れたようだ
奥さんにプレゼント 照れながらわたした
この男にして口ぐせがある 俺にいつも言ってた

「だってそうだろう。こんなもんじゃねえだろうこの世の暮らしは。
もっとなんだか、きっとなんだか、ありそうな気がしてるんだ。」

うち過ぎる毎日を 暮らし行く男あり
毎日いそいそと仕事へ出かけ

俺は日々の暮らしを 重き空想で過ごす
恋の始まりは終わりの始め
この世は闇の始め
道徳を枷にした恋人を敵にした
この俺にしても妙な口ぐせ 俺はいつも言ってた

「こんなもんかよ。こんなもんじゃねえだろうこの世の暮らしは。
もっとなんだか、きっとなんだか、ありそうな気がしてるんだ。」

俺は日々の暮らしを 重き空想で過ごす
恋の始まりは終わりの始め
この世は闇の始め

無事なる男よ
×