No Reason

雨が降り出したよ
桜はやっと咲いたばかり
君は夢の中 僕の肩を枕代わりにして
夜が近づいている
もうすぐ下車駅だっていうのに
でもね まあ いいさ
このままで しばらくは
毎日はいつも 足早に過ぎるから
こんなひとときこそ いとおしく思える
I have no reason
たとえ ずっとは続かなくっても
かけらを 僕は集めて 繋げよう
何度も繰り返せば ふたりだけの宝物
ぼんやりと描く未来に
君の寝顔が きっと安らかなように
なんにも要らないから なんて願うだけさ

傘は持っていないし
予報じゃおそらく通り雨さ
僕は待っている 君が目を覚ますのを
改札を出て直ぐ温かいスープ買い 家までいこう
花を探しながら
I have no reason
今は小さな一粒の種が
そのうち多くの実をつけるだろう
何度も繰り返して それを絆と呼べたなら
やんわりと髪を撫でている
僕の指にも伝わる 穏やかな鼓動に
本当は僕の方が 勇気をもらっている

それは
映画の中の魔法の杖のようだね 不思議な力を感じる
なんにもためらいなく 僕の行方を示すだろう
ふわりと香る空気にも 季節はみつかる
他もない日常にまみれて
なんだか生きたいから
君と一緒がいいさ

僕が一緒でいいかい
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