ホームで

人影もまばらなホームにふたりして
また直ぐに逢えるって精一杯の笑顔で
電車を待ちながら繋いだ手の強さが
いつまでも離さないと言ってる気になるの

発車のベルにせかされて窓越しのアイシテル

その瞳(め)を逸らしては生きては行けない
去ってくあなたの背が見えなくなって行くから

しあわせしか無いのに寂しくて心が泣いた

見慣れたこの街が少しずつ遠くなる
それだけであなたがこんなに恋しい
電車を待ちながら紡いだ言葉には
ぬぐっても消せない頼りなさこぼれる

一駅越えるその度にため息が深くなる

その手を放しては生きては行けない
初めて恋を知った私に戻ってく

こんなにも誰かをもう一度愛せるなんて
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