サイボーグ

半分眠ったままのルーティーン
まだ寝ていたいや
「風邪引きづらくなるから」って
強要されていたヨーグルトが

今日は何だが酸っぱくて
まとめきれていない感情が
だらしなくパラパラと
テーブルの上を散らばった

喜びも僕の分しか無い
君は誰と分け合うの?
手に付いていない 独りの日々は
何の色も音も匂いも無い

Ah, まだ隣で君が笑っている
そんな空虚なリマインドしてる

指切りして夢を誓い合った
あれは何処のどなたでしたか

僕はチャージ機能さえ無い出来損ないさ
人様の笑顔を妬み
マイナスだけ吸うサイボーグだ

明日は晴れるってウェザーニュースで
宝物手にしたみたいな顔で
はしゃいでいた君を

それが全てと 今は思う

すれ違う日々の中に潜り

突然顔を出す 争いの罠にハマって
大切なものが 本当は何かさえも見えずに

Ah,「ごめんね」 たった一つ言えたなら
今日の世界も違っていたかな
どうせスペックも低い頭なら
洗いざらい全部を消してよ

ある日から この身体が
僕のものじゃないみたいで 不思議で
でも胸は痛いから まだ生きている

Ah, 神様の胸に飛び込んで
今すぐ君を連れ戻してと
泣いて済むものなら すぐにでも 全てを懸けて

なんて戯言はどうでも良いからさ
君が 出来るだけ 笑顔でいられますように
燃え尽きたサイボーグの願いを 最後に叶えて
×