渚ゆく

America色に染まる evening time
窓辺には海 さざなみの穂
渚を走る 髪がゆれて
夕陽に長く影を落としては

君のことだけを 考えていたくても
いつも一人でいたあの頃の
身についた翳に怯えて
いつか世界が変わる
その愛は何よりも強く光る

さびしがり屋の 悪い癖は
ただ一時を もてあそび
海風に浮く かもめ数え
ヤシの葉ゆれて こぼれる眩しさ

君のことだけを 考えていたくても
夏の渚に 秋の気配を感じるから 恋心
遠く離れていると
心は光よりも速く走る
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