B級映画のように

時代の子供のように
店の片隅
飲み明かしたね
おまえとはあの頃

戦う大人でいたいと
口をとがらせ
悲しいくらい
うぶな時代だった

すべて心のままに
傷つき破れて恋したように
時を駈け登るだけ たとえ
それが下りて来る
エスカレーターでも

おまえと約束したこと
悪ガキのように
常識の窓
飛び降りきれなくて

誰かを見上げるような
見下すような
白いカードの
肩書きも ちぎれず

今は都会の中に
いつしか紛れて
暮らしてるけど
ずっと風を待つ船 今も
胸の片隅に
そっと繋いでるよ

今は忘れかけてる
B級の映画の生きざまのように
風を心にうけて おまえと
肩をいからせて歩いた帰り道

それは忘れかけてる
心にぐっとくる たまらないもの
誰も知ってるはずさ
たとえ それが演歌でも
ロックンロールでも
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