12月の砂

涙より冷たい
幾つかの季節
その中で君は生まれた

真っ白な素肌が
陽に焼けた今が
君らしくなくてまぶしい

ah-君の胸
青い月明かりだけを
まとうように

誰もいない島に降りて
時を超えて 時を止めて
そして過去も未来もない
ひとときを12月に

冬の街東京
抜け出してみると
星達が夜を爪弾く

誰よりも遠くで
誰よりも速く
君の誕生日を祝うよ

ah-君の胸
冬に包ませることは
いけないだろう

暑い暑い砂のように
いつか冷める時が覚ます
謎の海で泳ぐような
ひとときを12月に

ah-君の胸
冬に包ませることは
いけないだろう

暑い暑い砂のように
いつか冷める時が覚ます
謎の海で泳ぐような
ひとときを12月に

誰もいない島に落ちた
悲しい眼のアダムとイブ
そして過去も未来もない
ひとときを12月に
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