だって男と女

出逢いの夜は
人であふれたフロア
どちらからともなく
近づいた指先

あゝ恋なんて 恋なんて
思いがけなく落ちるもの

だってだって
だってだって
好きになったら
男と女

二度目の夜は
風が優しい舗道
木陰から秘かに
月だけが見ていた

あゝ愛なんて 愛なんて
思いがけなく口にする

だってだって
だってだって
好きになったら
男と女

最後の夜は
雨を逃れたバーで
振り向きもしないで
さよならを残した

あゝ夢なんて 夢なんて
思いがけなく覚めるもの

だってだって
だってだって
好きになったら
男と女

だってだって
だってだって
好きになったら
男と女
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