母の歌

母の声が 声が聞こえる
僕の名前 呼ぶ声が
こんな秋の 日暮れ時には
あなたを思い出す
貧しかったあの日
子供の為だけに
日がな一日 働いていた
身を削り

笑いながら いつも心配ないと
それがあなたの 口ぐせでした
だけど一度聞いた 泣いてる声を
肩寄せて眠ってた 布団の中で

ひと間だけの 狭いアパート
そんな暮らし 恨んでた
やっと分かる 母の苦労が
あなたの歳になり
一度聞きたかった
あなたの抱(いだ)いた夢
女を捨てて 生き抜いた母
いつの日も

もしも もしも 次に生まれるならば
それがもしも 叶うならば
せめてせめて楽を させてあげたい
もう一度あなたの 子供になって

笑いながら いつも心配ないと
それがあなたの 口ぐせでした
だけど一度聞いた 泣いてる声を
肩寄せて眠ってた 布団の中で