ロックダウン・ブルース

うち寄せられた 沈黙の街に
忘却の果ての 亡霊が駆ける

飢えた斧が 振りかざされ
朝霜の底で 睨みを 利かす

組み伏せられた 恐慌の街に
抜け目のない 贋作が並ぶ

石つぶてが 墓標を打つ
「ムラの掟を忘れるな」 いつも

歌は続く つんのめっても やるせなさを かき分けてく
孤立しても 腹ばいでも 傷を負っても

地の底から 名もなき詩人の唄が響く
地の果てから 名もなき詩人の唄が響く

積み上げられた 魂魄の街を
甘美な声の 扇動が包む

逆流する 無限の夜
月は今も頭上にある いつも

歌は続く つんのめっても やるせなさを かき分けてく
孤立しても 腹ばいでも 傷を負っても 行き詰っても
歌は続く つんのめっても やるせなさを かき分けてく
孤立しても 腹ばいでも 傷を負っても
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