夜を使い果たそう

完璧な夜 愛すべき顔が揃う
笑いが部屋を包む 履歴を語る 乱れ散る記憶

子どもらがはしゃいで 独りの君に歌う
風が孕んだ木の実と 小石に 色を塗る

夜を使い果たそう 音楽が舞い戻る
失望の窓に 光が溢れてゆく
夜を使い果たそう 音楽が満ち溢れ
孤独な心に 小さな詩が灯る

完璧な夜 いとしい君の寝顔
砂塵が今日を包む 点滅してる 孤立した記憶

街の灯はおぼろに 昨日の夢を語る
時が孕んだ命の 鼓動に 名を付ける

夜を使い果たそう 音楽が舞い戻る
漆黒の空に 光が溢れてゆく
夜を使い果たそう 音楽が満ち溢れ
不安な荒れ地に 小さな詩が灯る
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