夏の幻

たった一度きりの人生 悪戯みたいな運命
風の歌声に紛れ悪魔の恋の唄
この僕がまとってる正義がまがい物だとしても
全力であなたのすべてを守ろうとしていた

笑って茶化して大事な話題も濁して
それでも繋がっていたいと思った夏の日
あなたの心を裸足で駆け抜けた日々

短命な花火の残り火を 決して絶やさぬようにと
次々と注いでく情熱 ”愛とは違うかなあ”
膝あたりくらいまで濡らして波打ち際はしゃいで
水面に浮かんでた満月 眺めていたっけな

実はさ どこかで気付いていたんだよ
二人の恋は永遠じゃないと
子供のように甘える仕草が余計にこの胸をしめつける

神様の罠を 過ちの性を通り抜けて 甘いキスを
さよならの言葉 打ち寄せる波がさらったなら 熱いキスを

たった一人きりの部屋で 自分の胸に手あて
映画のフィルムの中の二人巻き戻していたんだよ
思い出が染みこんだリストバンド洗い流すとしても
きっとあの時の熱い想い 生涯消えないでしょう

あなたもどこかで気付いてしまったね
二人の恋は夏の幻
言葉は途切れて 涙がこぼれて
夜風がこの胸を吹き抜ける

神様の罠を 過ちの性を通り抜けて 甘いキスを
さよならの言葉 打ち寄せる波がさらったなら 熱いキスを
こんな時がいつか訪れるものと知っていたから 熱いキスを

さよなら さよなら 二度とは戻れない
出逢った場所には帰れないから
ありがとう夏の日
あなたの心を裸足で駆け抜けた日々
震える心を抱きしめた日々
×