独白

終わりを拒み続けた 愚かな旅人の物語
愛する人を失う未来に怯えていた

焼きついて離れなくて 遠い昔の約束
許さないで 振りほどいて 残酷なその瞳で
今さらあまりに遅すぎると 突き放して

正しくありたいと願うほど
自分の小さな不純に気づいてしまった
ぜんぶ捧げて与えることで 満たされてたのは僕のほうだった

憧れて 待ち焦がれて やっと目にした楽園
踏み荒らして ぶち壊した もう跡形もないほど
僕らが絆と呼んだ細い糸
手繰り寄せてしまう前に 断ち切って

さよなら 口にすればなんて短い音の響き
さよなら その言葉で愛を示せるなら あなたへ

焼きついて離れなくて 遠い昔の約束
泣き疲れて 崩れ落ちて やっと手にした結末
許さないで 振りほどいて 残酷なその瞳で
今さらあなたへ告ぐ資格もない
誰にも届かない独白
声にならない僕の叫び
渦巻いた嵐の目を貫いて
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