深海の街

夜の海を泳ぐ
君は何処へと辿り着くの
月は青く揺れる
無限の鏡の彼方の夜明けを信じて

聞こえてる 切れ切れの
ノイズの中から
目を覚ます 駆り立てる
孤独の呼び声
ゆっくりと 君は呼吸する

渡り鳥の群れが
君の頭上を横切ってゆく
雲は暗く流れ
星座の形の向こうの光に照らされ

飛んでゆく 渾身の
ストロークに乗って
弧を描く 繰り返す
飛沫を奏でる
何ひとつ阻むものはない

聞こえてる 切れ切れの
ノイズの中から
目を覚ます 駆り立てる
孤独の呼び声
ゆっくりと 君は背を向ける

帰らないと言った
出逢う以前のあのふたりに
待っていると答えた
君の帰りを永遠に
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