哀愁おわら節

越中立山 吹雪の夜は
俺の涙も 湿りがち
今は他人と 分かっていても
三味線(しゃみ)が未練を つれてくる あゝ…
あの娘(こ) あの娘(こ)恋しい おわら節
~来たる春風 エー氷が解ける
(キタサノサ ドッコイサノサ)~

思い出肴(さかな)に 縋(すが)った酒も
胸の痛みを 増すばかり
心ゆくまで さざめく町を
踊り明かした 風の盆 あゝ…
あの娘 あの娘徒花(あだばな) おわら節

幸せだったら それでもいいと
辛さ堪(こら)えて ひとり言
待って三年 八尾(やつお)の風が
夢を散らして 吹き荒れる あゝ…
あの娘 あの娘呼ぶ歌 おわら節
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