フルーツサンド

バカだな なんども 言わせることじゃ ないのに
欲しがるきみの 瞳が 美しく ほほえむなら
それくらいしか できないけど 何十年も 続けていうよ いうよ
「誰しもひとの 気持ちなんて 続かなくて さめるから
“絶対”なんてことばは ありえないの」と 駆け引きをする
かわいいきみに
それでもたとえ 信じなくとも 死ぬまで 続けていうよ

愛してる と
吐き気がするほど にあわない てれくさい
ことばだがバカだろいうよ いうよ いいたいんだ 何度でも誓うよ

きみがフルーツサンドを うれしそうに食べるのが好きで
かなしませたりよろこばせたことを 思い出すんだ

きみとぼくが同じように ゆらせあった感情が
ふたりの目尻のシワに 刻まれてゆくその時間すべてを

愛してるよ
この世のすべてのできごとを ふたりで 分かち合いたいんだ

愛してる と
吐き気がするほど にあわない てれくさい
ことばこころ込めていうよ いうよ いいたいんだ 何度でも誓うよ
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