冬の予感

ゆらりゆれる キーチェーン
飴色の空模様
何故だか涙が溢(こぼ)れるんです

季節外れのシーサイド
路地裏の猫達と
並んで君のこと待つんです

今年の風邪はちょっとタチがわるいって
涙のワケは多分そいつのせいでしょう

僕らの暮らす街に
そろそろ冬がくる
寒いはずなのに君に
会うたび熱おびる
これも風邪のせいかな?
きっとそうです

変わり変わる世界
シャボン玉みたいに
浮かんでは弾けて生くのです

嘆くほどではないのかもだけど
ドライよりはウェットな僕でいたいのさ

見上げた星降る空
今年も冬が来る
いつもより少し近く
肩寄せて歩こう
そして風邪をうつして
みたいものです

僕らの暮らす街に
もうすぐ雪が降る
窓を開けたらそこは
銀色の世界さ
なんて僕らしくないこと願う僕
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