アカツキ

夢の先は思い描いたもんじゃなかったな
ねえ君は少しは楽にやってんのかい
こっちはどうにかしがみついてるよ

“どうにかなるさ” でどうにかなってきた
どうにもならない事を目の前に
立ち尽くした僕にはもう
くだらない虚勢だけが残ってる

みんな同じだって言われて
無性に腹が立った
そのくせ、返す言葉も出ないまま
なんて情けない顔して生きてたんだ
生きてるんだ

ゆっくり息を吸って 変わらぬ街を辿った
一つ一つ捨てては拾っての繰り返しだった
意味がないようで 今の僕にとっては
この痛みも悲しみも一部になってた

誰かの差し伸べた手さえ握れなくて
言葉にすることを恐れてた
振り返れば僕は今
その手に支えられて立ってた

またきっと同じように上手くは
いかない日々を何度超えては
小さな希望を握って行くんだ
自分で選んでいきていく

誰よりも自分が一番自分に期待して
描いた通りにはいかなくて
死んでしまいたい夜の中
必死に泳いで辿り着いた
朝を迎える

夢の先は思い描いたもんじゃなかったな
ねえ君に聞こえてるかい
こっちはようやく歩き出したよ
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