雪窓

窓に風花 散る夜に
別れの言葉 告げた人
信じられない 手品みたいに
春を見送り そして冬
心途切れたなら 愛は死ぬのですか
指が髪が胸が 今もさがしてるの
あなた恋しい 肌が恋しい
涙凍るの 雪窓

灯りともして 街路樹が
ひとりの暮らし なぐさめる
去年あなたに 編んだマフラー
巻けば匂いが からみつく
心途切れたまま 愛がここにいるの
部屋の鍵も傷も 何も変わらないの
あなた恋しい 肌が恋しい
熱い吐息の 雪窓

時を刻んで 黄昏が
想い出たちを 連れてくる
駅の改札 陰で待ち伏せ
いつもあなたは 微笑んだ
心途切れたなら 愛は死ぬのですか
いつか奇跡起きる 夢を信じてるの
あなた恋しい 肌が恋しい
祈る女の 雪窓
×