ひとひら銀河

涼しげわらって 闇に逃げないで

だれもいない部屋へ 今日も帰ってきた
なにも望んじゃいない
雨音に溶けて 瞼を閉じる すべて 遠のいてくように

その静かな薔薇は一晩で開いて
僕は思い出した
紅がかる薄い蕾の向こうで きみがいたずら笑って

角窓で 誘い出した 少年が

流星のはやさで もぅなにもかも忘れそうに きみを呼ぶよ
ビルの街 夜の虹
それだけで 分厚いリアルを越えてゆける

ひとひら僕ら 手つかずの銀河

走る流星のはやさで そぅなにもかも夢のように きみを連れるよ
ビルの街 夜の虹
ゴミのような銀河で いま強く触れていて
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