悠幻

この胸は満たない
君と出会ってから
また夢に潜って
重ねては消える記憶

苦しみが愛ならば
知らなければよかった

夢なら言えるのに
今 目の前にいるのに
夢から醒めてゆく
君が朝陽に溶ける

こんなにも心奪われ
でも君はどこにもいない
Miss Dream
誰かでは足りない
君だけが消せる孤独

何度でも恋をして
何度でも失った

夢の中の君に
確かにあった温もり
目醒めてしまうたび
温度は部屋に溶ける

どうしてここにいないの
どうして戻れないの
どうして思い出せないの
どうして抱きしめられないの

砂の城のように
ただ一瞬で崩れる
だからもう少しだけ
そばにいたいと祈る

閉じ込めていた想い溢れて
我慢できずに手を伸ばす
届いた瞬間に
全て朝陽に溶ける

こんなにも焦がれていても
夢でしか会えない君は
Miss Dream
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