夢ひとかけら

テーブルの上 グラスとボトル
夕べのままの しめった気分
やっぱりひとり 眠れなかった
朝陽がまぶしい

出て行ったきり 帰ってこない
心あたりに あなたはいない
熱いまぶたを シャワーで流す
心といっしょに

もう 待ったりしない 勝手にするわ
私がいなくても 生きて行ける
今日限り あなたを許さない
こんなシーン 前に見ていた気がする

部屋の片角 あなたが描いた
夕陽に染まる 白い街の絵
いつか二人で 行ってみたいと
あなたの 口ぐせ

過ぎたあの日の 夢ひとかけら
他の誰かと 見てほしくない
その想い出を 髪からはずし
カバンに詰め込む

もう ふりむかないわ 前しか見ない
二人暮らした 部屋が遠くなる
どうして残して 来たのかしら
テーブルの上に 新しいアドレス

もう ふりむかないわ 前しか見ない
二人暮らした 部屋が遠くなる
どうして残して 来たのかしら
テーブルの上に 新しいアドレス
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