TIME

こんな晴れた日は 二人で丘に登ろう
港が見渡せる丘に
どんな空が思い浮かぶ 教えておくれ
キスしたい気分さ

何もない午後の入江を往く船をただ見つめていた

どうすれば時が戻る 眩しい太陽の下で
どれだけ涙流れても 静かに海は広がる

降り止まない雨の中を 濡れて歩こう
手をつなぎ 声をあげて
橋を飾る傘たちの間を縫って
君の部屋までゆくよ

長い髪をつたい落ちる雫に不安のかけらも見えなかった

どうすれば時が過ぎる はげしい雨の街角で
どんなにずるさを責めても 胸が痛むだけ

逃げ出したくなるような夜に 抱きしめていてくれるのは誰
つまらないことで いっしょに笑いあえるのは誰

どうすれば時が戻る 今何処で何をしている
すべてを捨てたとしても 罪だけがふえてゆく

どうすれば時が過ぎる 言葉はいつも役に立たない
あの日の君の声は もう僕に届かない
×