黄昏

「君に出会う為に生まれてきたんだ」 そう言いかけてやめたよ
笑われそうな気がして

夕暮れの空が 群青色に染まり 子供達の 声が遠ざかってゆく

君の好きなものや 苦手な食べ物も 今は全部 わかるけど
あの夕陽のように ゆっくり時を超え いつまでも君といたい

謎めいてた頃の 君はもういない
寝起きの顔も 見慣れて あきれる事も 増えたけど

臆病だった日々も 悲しい別れも 君に出会う為だと 今は分かるんだ

少しずつ今日も 思い出に変わる

陽が沈むように いつか僕の目も 永遠に閉じる日が来る
だから少しでも 君を見つめさせて 時の流れに負けないように

生まれ変わっても どんなに離れても きっと必ず君を見つける
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