クジラ

深い海の底で 君は淋しげに微笑んで
話しかけても いつしか返事は なくなった
このままずっと 君と分かち合えないのかな
乾いた痛み 誰も潤してくれないけれど
楽になるまで 私がそばで 眠っていてあげるよ
突き抜けた 心の叫び声が この体に当たって
一瞬の青白い 閃光(ひかり)の真ん中に 小さな姿が見えた
-イタイヨ アツイヨ タスケテーって 君の中から聞こえた
初めて声あげて 泣いてくれたから 私は嬉しくて
恐くもなかった 傷付くことさえ

弱さを見せないために 距離ばかり固めて もろくなって
私の話を君は ただ動かずに聞いてた
心が震えなくなるのが 何より恐いよ
もっと醜い景色も 君と見ておきたかったんだ
いつしか息が詰まり どこかに 消えてしまわぬ様に
瞳からは流れない涙が 傷口にあふれてる
君が私に 溶け込んでしまうまで なめ続けていてあげる
痛くて熱くて 生きてるって感覚 思い出すでしょ?
甘く優しく抱きしめる ばっかりじゃ Ah 君とはつながれない
突き抜けた 心の叫び声が この体に当たって
一瞬の青白い 閃光の真ん中に 小さな姿が見えた
-イタイヨ アツイヨ タスケテーって 君の中から聞こえた
初めて声をあげて 泣いてくれたから 私は嬉しくて 恐くもなかった
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