スルー

19時の街角からめずらしいピアノの断片(かけら)が聴こえる
自転車の後ろにそれを乗せ 左手で道路を滑らす
今日も何から目をそらす

遅い日暮れ ぬるい風
するする何も見ずスルー…

誰にも必要とされていない
私は君をいつも呼んでた
するする何も見ずスルー
わかんないふりで誤魔化さなきゃ
ギリギリのとこまで 心はきてた

夜中のセックス・アンド・ザ・シティをぼけーっと眺めていることが今
一番の幸せの私に 時が味方してくれるわけもなく
今日はそろそろ 鳥も鳴く

速い夜明け ずるい世間
ずるずる何を引きずる…

誰にも必要とされていない
私をいつか君は呼んでた
ずるずる何を引きずる
わかんないふりで誤魔化さなきゃ
ギリギリのとこまで 走って逃げた

誰かに必要とされていたい
君は今 誰に呼ばれるの
ラルラルララララルルル
わからないふりで誤魔化したら
ギリギリのとこまで くさってきてた

ギリギリのとこまで 私は逃げた
ギリギリのところで 私は逃げた
ギリギリのところで 私は逃げた
結局 何も見なかったよ
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