今はきかない

月曜日君が あの店にいたから
土曜の夜 同じ頃出かけて

12時 すぎるのを 待って 席を 立った
きっと もう会えないと あきらめて

忘れた頃に 雨やどりの積りで
もういちど 階段を下りた

運良く その時 君があの席にひとりで
何気なく 二人 眼を合わせて

今日は一人なの 気持ちを押さえて
それが 最初の 二人の 出会い

ことばの向うに 君の過去が見える
こんな君に 何もないわけもなく

きゝたい時も あるけど 今きかない いや多分
これからも このまゝ きかないだろう

流されてゆきたい この心のまゝに
こんな気持ち 今までなかった

今 思えばあの日 君は誰れとあの店で
まさか君はぼくのことを そんなことよりも たゞこのまゝ

今 確かなものは 何も無いけれど
会えたこと たゞそれを信じて

流されてゆきたい この心のまゝに
こんな気持ち 今までなかった

今 確かなものは 何も無いけれど
二人だけの 二人だけの時は過ぎてゆく
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