唯風と太陽

ただ見とれていたよ
クラスの窓の外を
君は輪の中で
目が消える笑顔
グーの手を口に当てて

風が都合良く吹いて
その笑顔の先が僕ならいい
ああ、夢みたい
ああ、情けない
妄想をして
過ごしているよ

君が君が
笑っていた
それだけで嬉しい
君がくれた
胸の痛み
育てていくんだよ
いつか言葉が
走り出す時まで

もうこんなにずっと
君の事見ていなけりゃ
昨日はなかった目尻の腫れなんて
気付かない涙の跡

風が都合良く吹いて
その涙飛ばしてくれたなら
ああ、情けない
僕がいい
拭い去る役目は

君が君が
泣いていた
その時は悔しい
君が泣いた
現在(いま)の痛みを
僕は知りたい
現在(いま)の君を
誰よりも早く

晴れは嬉しい
曇れば不安
雨ならば悲しいから
どうかどうか
太陽よ

君が君が
笑っていりゃ
それだけで嬉しい
君がくれた
胸の痛み
溢れてゆくよ
言葉になれば
止められないよ

君だ君だ
君だけだ
君だけが愛しい
雨も雲も
飛ばす光
守っていこう
君は太陽
紛れもないよ

恥ずかしいけど
僕は風を
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