恋花

例え何があっても キミとなら越えられる
握り締めた手のひらはずっと離さない

若苗に雛鳥 小さな生命が
穏やかに育ち行く この場所で
水屑の無い 澄んだ水際に
小石をふわり投げた 広がる水紋

「ボクの隣で」
「一緒の時間を」
「ずっと笑って欲しい」
「過ごさせて下さい」
寄り添った二人の 終わることのない物語

舞い散る花びらに 夢のような幸せを感じた
キミへの想いは 色褪せる事は無い
水面に揺れる キミの姿を
気付けばボクは ずっと眺めていた
例え何があっても キミとなら越えられる
握り締めた手のひらはずっと離さない

ほんの少し ゆらゆら 身体を揺らしながら
今夜もキミが来るのを待っているんだ

「待たせてごめんね」
「どこへ行こうか」
「任せてもいいかな」
「こっちにおいで」
袖の濡れたキミは きっと駆け足で来たんだね

舞い散る花びらに 夢のような幸せを感じた
キミへの想いは 百花繚乱の如く
風になびく キミの袖と艶やかな髪は
芳しい香り振りまいた
ああ 雨降りのこの空が 勢い増すように
キミが帰らぬようにとそっと願うよ

舞い散る花びらに 夢のような幸せを感じた
キミへの想いは 色褪せる事は無い
水面に揺れる キミの姿を
気付けばボクは ずっと眺めていた
例え何があっても キミとなら越えられる
握り締めた手のひらはずっと離さない
この世に在る限り ボクはキミに誓うよ
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