瞳で傷つけて

プリーツスカートの裾が ほつれて言葉がつなげない
生まれかわる夏をもう さえぎるのやめにして

遠ざかる記憶の中で やさしい笑顔が糸をひく
痛い程に愛してる からだだけ離れても

風の忘れもの 私の影だけ
時間だけ すべりおちてゆくの

ひとりさまよう 愛のメモワール
もう一度 そらさずに 瞳で傷つけて

リボンつけた長い髪が ほどけて何かがこわれてく
ふりかえれるすべもなく 右肩は寒いまま

意味さえも知らないままに 約束交した事さえも
てのひらから今はそっと たちのぼるかげろうね

秋の街路樹が ふいに目覚める
いつまでも 少女のままでいたい

とぎれとぎれる 夏のイリュージョン
出来るなら あの時のこころで抱きしめて

ひとりさまよう 愛のメモワール
もう一度 そらさずに 瞳で傷つけて
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