河内一代 無法松

薬缶(やかん)の水より 早く沸(わ)く
短気損気の 暴れもん
天下孤独の 風来坊にゃ
右の拳が 右の拳が 守り神
河内一代 無法松

酒ならどんぶり 大虎で
花にゃ目がない 底がない
たった一度の 浮き世じゃないか
惚れたハレたで 惚れたハレたで 名を流す
河内一代 無法松

幸せやれずに 十八で
死んだあの娘(こ)を 想い出す
男涙は 袂(たもと)に隠し
月を見上げて 月を見上げて 詫びる酒
河内一代 無法松
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