西表ヤマネコの唄

西表ヤマネコの しっぽがくるくる回り出す
八重山群島の 夜は更けて
西表ヤマネコの しっぽは宇宙の銀の筆
八重山の夜空に 星座を描いた
あなたの腰に 鈴をつけて
鳴らしてみたい 南の海風
カルナパルの あとだから
淋しくなった わたし
みゃーお みゃーお
西表ヤマネコの しっぽがちらちら原生林
八重山群島の 夜は長い

西表ヤマネコの しっぽがびびんと伸びてゆく
八重山群島に 朝が訪れて
西表ヤマネコの しっぽは地球のアンテナだ
八重山の木々の葉に 電波を送る
あなたの腰に 唇よせて
寝間着をほどく 南の島風
カルナパルの 翌日は
おなかがすいちゃう わたし
みゃーお みゃーお
西表ヤマネコの しっぽがそろそろ川づたい
八重山群島の 朝はせつない

石垣 竹富 黒島 小浜
予那国 鳩間 そして波照間
カルナパルが 恋しくて
渡し船を待つ わたし
西表ヤマネコの しっぽがくるくる回り出す
八重山群島の 夜がまた来る
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