愛恋海峡

雨の降る夜 港で出逢い
ふたり黙って 冷酒飲んだ
お伽ばなしが 本気になって
いつか肩を擦り寄せた
船が出てゆく あなたを乗せてゆく
夜の海峡 愛恋海峡

わずか二年の 年月だけど
嘘も真実(まこと)も信じてこれた
男と女と 旅路の果てで
いつも道に踏み迷う
船が出てゆく 望みを連れてゆく
うしろ姿の 愛恋海峡

そっとあなたが 耳朶(みみたぶ)かんだ
熱い痛さが いまでも残る
ないものねだりの 幸せさがし
少し夢を見ただけね
船が出てゆく 海原越えてゆく
啼くな鴎よ 愛恋海峡
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