津軽三味線ひとり旅

雪がしんしん 凍(しば)れてつもる
三味を抱きしめ ながれ旅
十五になるから ふるさと離れ
恋の小泊 鰺ヶ沢
アイヤ…アイヤ…雪が舞う
津軽三味線ひとり旅

一目逢いたい ふた親さまに
無事で暮らして いるだろか
門付け唄なら じょんから節と
なさけ中里 五所川原
アイヤ…アイヤ…山が哭く
津軽三味線ひとり旅

右も左も 吹雪いてやまぬ
軋(きし)む木累(かんじき) 冬深し
涙の氷柱(つらら)で 太棹弾いて
越える小湊 大湊
アイヤ…アイヤ…風雪(かぜ)
が泣く
津軽三味線ひとり旅
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