港の迷い猫

ごめんよ俺は カモメ鳥
それじゃアバヨと 消えたひと
見送るつもりも ないのにさ
未練桟橋 追いかけた
港 路地裏 迷い猫
帰るところを 忘れたか
こんな私(あたし)に ついて来る

戻って来てと 叫んでも
きっとあんたに 届かない
霧笛がボーッと 重なって
海に消えたよ 船灯り
港 私も 迷い猫
今日は独りじゃ いられない
抱いて寝ようか 身代わりに

何度も夢を 見たけれど
あんた一番 好きだった
抜け殻みたいな この胸に
寄せて返すよ 波の音
港 どこなの 迷い猫
情が移って 来た頃に
あんたみたいに 消えちゃった
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