安眠天球

天球の中心はいつだって僕らだよ天球の中心は、いつだって僕らだよ
まっすぐ座標に記してく

それでもだめだった
ため息ついて納得 誰かを
頼りたいときほど ひとり
星を数えて 罪滅ぼし

その目は魚眼レンズ
歪にもまるく包み込む
否定も肯定もしない
やさしさを知っている

行ったり来たりできる自由を
孤独とまちがえないように
つよくなりたいな
仰向けで寝転んでないた

天球の中心は、いつだって僕らだよ
まっすぐ座標に記してゆく
悲しいこと以外も
うれしいこと以外も
ぜんぶ忘れないように光るように
浮かべよう

それしかできなかった
五体満足でやるせない
四隅のほこりばっかり
気にしてくしゃみする

プラウザ閉じれば終わるのに
飲み込んでみては吐き出して
やさしくしたかった
この痛みわかるだけマシかな

円周の水平線、手にとって空を持つ
世界は思ったより狭くなかった
悲しいこと以外も
うれしいこと以外も
ぜんぶ生まれ変わり光るように
うたうよ

天球の中心は、いつだって君だよ
まっすぐ座標にしるしてゆく
どんな夜だって
きみを覆ってうたいたい
もう夜は明ける
安心して おやすみ
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