恋月情話

影でいゝのよ あなたの影で
重ねりゃ一とつに なる二人
おんなにうまれて 笑顔でつくす
そっと背中に 寄り添えば
川面にゆれてる 恋の月

深くなっては いけないひとゝ
馴染んでいつしか 深い仲
大事なあなたを 命にかえて
野暮な苦労は させません
くらしはわたしが さゝえます

もしもわたしが 死ぬよなときは
あなたの名前を 呼ぶでしょう
握ってください この指 この手
闇の浮世は せつなくて
一羽じゃとべない 都鳥
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